創業時こそ、労務管理をしかっりと

横浜市青葉区の社労士の澤辺です。

創業時こそ、労務管理をしっかりとしておきたいものです。

理由はざっくりと、
1.会社が大きくなってから整備するのは大変
2.会社が大きくなればなるほど、様々な金銭リスクが高まる
3.労務管理に意識を持っていることが普通になる

まずは1の理由から。

会社が大きくなるということは、それだけ社員が増えるということです。
社員が増えるということは、色々な考えを持った人間が集まります。

労務管理を船の舵取りに置き換えてみると良いと思います。

会社の大きさが船の大きさだとすれば、創業時は船の大きさはとても小さいです。
小さいですが、小回りが利きますので、右を向いたり、左を向いたりしやすいというわけです。

創業時こそ、労務管理を整備するチャンスです。

2についてですが、未払い残業代や、社会保険未加入が代表的です。

例えばですが、時給1000円の人が月20時間残業していたとして、2年分の未払い残業代を請求してきたとしたら、、、
1000円×1.25(割増部分)×20×24=60万円

残業代1人だけで60万円です。しかも、社会保険料は計算に入れていません。
これが複数人になれば・・・、考えたくないですが、社員が増えれば増えるほど、労務管理体制が不十分だと、金銭的リスクが高まるということがお分かり頂けるかと思います。

3の理由についてですが、これはとても大きなことです。
社長をはじめ、幹部の労務管理意識の欠如が大惨事を招きます。

経営陣が考えることは、まずはお金のことでしょう。
税務については、皆様、本当に意識されているようです。

労務は、扱う資源が人で、整備が後回しにされてしまいがちですが、ヒトとカネを完全に分けて考えるべきではありません(もちろんモノや情報もですが)
ヒトもカネもモノも情報もリンクさせて考えてこそ、各経営資源を生かすことが出来て、経営は成立します。

創業時から、労務管理に対する意識を持っていれば、それが当たり前となります。
当たり前というのは、それが普通ですので何も感じませんが、労務管理体制が未整備のまま長らく経営を続けていれば、意識がないことが当たり前となっていますので、今の時代の流れは、なかなか受け入れ難いものになります。慌てて対応しようとしても、どうしても後手後手になってしまいます。

先手先手の労務管理か、後手後手の労務管理か、ここは大きな違いです。

ぜひ、早い段階で、出来るところから労務管理体制を整備していくようにして下さい!

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