採用力を身に付ける③【採用のミスマッチ防止・入社後のイメージとのズレを小さくする】


横浜市青葉区の社労士の澤辺です。

今日は、採用のミスマッチ防止についてお話ししてみたいと思います。

世の中的にも、私のお客様にも共通していることですが、人材採用が難しくなってきています。その上、時間もお金もかけて採用したのに早期退職してしまう、、、ということも少なくはありません。

早期退職には色々な理由があります。会社としてどうしようもない理由の場合もありますが、そもそも論として採用のミスマッチを起こしてしまっているということも少なくありません。

採用のミスマッチは、「入社後のイメージとのズレ」で起こります。

例えば労働時間。常態として残業がかなりあるのに、それを言わなかった場合です。大企業ならともかく、多くの中小零細企業では定時に帰るということは、なかなかままならないと思います。残業が発生する、しかもかなりの時間というのが基本なのであれば、それは月平均でどれくらいなのかということも伝えてあげた方が良いです。ただそれだけではマイナスイメージを持たれますので、「どんな改善の取り組みをしているか(もしくは、しようとしているか)?」といったところもセットでお伝えすると良いでしょう。

他にも給与面をアピールすることがあると思います。モデル年収25歳450万円、30歳600万円、35歳800万円などです。これは、その年齢で1番高い年収を示しているのが普通です。この年齢の人材=必ずしもこの年収ではないことは説明しておく必要があります。「このクラスの年齢・年収の人がどれくらいいるか」「どれくらい頑張るとこうなれるか」「どのような頑張りをすれば良いのかの具体例(モデル年収の人にインタビューする)」「どれくらいの期間でこうなれたのか」「現実的に充分狙える年収であること(例示の人が例外中の例外なだけで、まず無理なのであれば、求人に載せたり面接でアピールは避けた方が良い)」このあたりも高年収を強調する際はセットが良いです。

あとは社風をウリにする会社もあると思います。例えば「アットホームな雰囲気で働きやすい社風」といった具合です。
アットホームな社風を前面に打ち出し過ぎますと、その部分を切り取って解釈されがちです。当然のことですが、企業である以上、売上を上げ、利益を確保していかなければなりません。アットホームというのは良い言葉ですが、ともすると仲良しクラブ的に捉えられてしまうこともあります。仕事の厳しさ、メリハリがあること、ただ会社にくるだけではなく成果をきちんと求めるといった部分もセットで伝えたいところです。

ざっと例を挙げましたが、ミスマッチを防ぐために、なるべくイメージと実際を一致させるような面接内容、求人広告内容して、「こんなはずじゃなかった」という早期退職を防ぎたいものです。

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