助成金と補助金


横浜市青葉区の社労士の澤辺です。

助成金と補助金、言葉だけは聞いたことがあるという方は多いかも知れません。
※今回お話する助成金とは、厚生労働省の雇用関係助成金とお考え下さい。
厚生労働省助成金ページ

両者とも、借入とは違い、返済不要という特徴があります。
相違点は、助成金は受給要件をすべて満たせばもらえるのに対して、補助金は採択率という壁を越えなければなりません。
つまり、コンテスト形式です。補助金にもよりますが、5%というものもあれば、40%程度というものもあります。
補助金はこちらの「ミラサポ」が参考になると思います。

じゃあ、助成金は受給要件を満たせばもらえるのであれば、簡単そう!もらいたい!
となるかと思います。

もらいたい気持ちは分かります。補助金よりは受給しやすいかも知れませんが、
要件を満たすことを証明出来る書類がきっちり整備されている必要がありますので、
簡単に、、、というわけにはいきません。

労働関係諸法令をきちんと守れていることが前提とはなってきますが、それ以外でも、
就業規則の規定の仕方に落とし穴があったりします。
↑法律を遵守している就業規則であることはもちろん、その先の「助成金の受給要件に沿った就業規則」とお考え下さい。

助成金をもらうために人事制度を整えようとするのは本末転倒です。
例えば、助成金が欲しいから、正社員登用制度を作る、ではありません。
良い人材は確保したい→正社員登用制度を導入したい→でも正社員にするということは待遇面が上がる→ランニングコストが増える→だから使える助成金は使いたいというのが本来です。

必要性があってこその正社員登用制度であって、その必要がないのに、むやみに助成金ありき、制度ありきで考えてしまいますと、逆に御社の首を絞めることにもつながります。

使えるものは最大限に利用してほしいです。ただし、制度を導入する場合は、今日お伝えしたことも考慮して頂ければ幸いです。

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